共有コンテンツの使用
複数の場所にある同じコンテンツをまったく同一に維持する必要のあるプロジェクトを使用したことがあるユーザーであれば、ある程度のリスクが伴うことは理解しているでしょう。ドキュメントの印刷バージョンが更新されても、ウェブバージョンが更新されない場合はどうなるのでしょうか。この問題を解消するために、QuarkXPressには共有コンテンツ機能が含まれています。この機能では、プロジェクトファイル内で異なる場所に使用されているコンテンツをリンクできます。コンテンツのコピーが変更されると、その他のコピーは、それらの変更を反映するように、ただちに自動的に更新されます。
ほとんどの同期アイテムについて、共有コンテンツライブラリと呼ばれるプロジェクトファイルの表示されない領域で、マスターバージョンを管理しています。レイアウト内の任意の同期アイテムに変更を適用すると、まずその変更は共有コンテンツライブラリ内のマスターバージョンに書き込まれます。その後、プロジェクト内の対象アイテムのすべての同期コピーにその変更が反映されるように、QuarkXPressによって更新されます。つまり、アイテムAを更新すると、アイテムBは共有コンテンツライブラリのマスターアイテムを介して自動的に更新され、アイテムBを更新すると、同様にアイテムAが更新されます。
共有コンテンツライブラリは、画像、ボックス、ライン、フォーマットおよびフォーマットなしテキスト、一連のテキストボックス、グループ、およびコンポジションゾーンを格納できます。共有コンテンツライブラリに何かを追加すると、ユーザーは、そのコンテンツまたはアイテムのどの部分を同期し(すべてのインスタンスを同一に維持)、どの部分を同期しないかを制御できます。
共有コンテンツライブラリには、プロジェクト内の異なるレイアウトで使用できるテキスト、画像、ライン、コンポジションゾーン、およびアイテムが含まれます。レイアウトで共有コンテンツライブラリアイテムのインスタンスを変更すると、これらのインスタンスは共有コンテンツライブラリのマスターバージョンにリンクされているため、すべてのレイアウトにあるすべてのインスタンスは自動的に更新されます。
共有コンテンツライブラリのアイテムは、共有コンテンツパレットに表示されます。下記に示すとおり、このパレットを使用して、異なるレイアウト間でコンテンツを複製して同期できます。
共有コンテンツライブラリのアイテムには、共有コンテンツパレットからアクセスできます。ここでは、「印刷レイアウト1」は、「トップストーリー画像ボックス」と画像ボックス内の画像を使用していますが、「ウェブレイアウト」は、画像そのもののみを使用しています(より大きな画像ボックス内)。いずれかのレイアウトで画像が変更されると、両方のレイアウトは自動的に更新されます。