ジョブジャケットの理解
ジョブジャケットには、下記の2つの目的があります。
- ジョブの定義者が、印刷レイアウトおよびウェブレイアウトの詳細の仕様を作成できるようにします。
- レイアウト担当デザイナーが、これらの仕様を基にプロジェクトおよびレイアウトを作成し、他のレイアウト担当デザイナーと仕様を共有して、レイアウトが仕様に従っているかどうかを確認できるようにします。
レイアウトの作成や出力へのレイアウトの正常な送信が複雑な作業であるため、ジョブジャケットが作り出されました。
たとえば、印刷レイアウトの作成者がある問題で困っているとします。印刷機によって機能は異なるため、最新のページレイアウトアプリケーションではこれらの機能すべてをサポートする柔軟性が必要になります。単純な人為的ミスの可能性も排除できないため、予想外なことが数多く起きる可能性もあります。そのいくつかの例を見てみます。
- レイアウト担当デザイナーが、依頼先の印刷業者で正確に再現できない可能性のあるカラーやインポート済み画像を使用することがあります。
- 100ページを想定して予算の組まれたドキュメントが、出力用に送信されたときには112ページになっていることがあります。
- 必要な画像ファイルやフォントが含まれていない状態でプロジェクトが出力デバイスに送信されることもあります。
- スポットカラーの小さいテキストが使用されたレイアウトが4色印刷に送信され、テキストが読めなくなってしまうことがあります。
- カラーマネージメント設定が、出力デバイスに対して正しく設定されていないため、予期しない結果になることがあります。
大型で複雑な印刷作業では、ミスの発生する可能性も高くなり、ミスによるコストが増大します。ジョブジャケットにより、最初に印刷不可能な作業や正しく構築されていない作業が発生することを防ぎます。