ジョブジャケットとは
技術的な面から言えば、ジョブジャケットとは、QuarkXPressレイアウトを作成して検査するための仕様とルールを含むXML構造です。概念としては、ジョブジャケット構造は、さまざまな種類のプロジェクトとレイアウトだけでなく他の種類の情報も記述するジョブチケットを含んだフォルダと比較することができます。
ジョブジャケットは、JDF(Job Definition Format)スキーマの最新バージョンに基づいています。QuarkXPress関連の仕様を制御できるようにするだけでなく、ジョブジャケットにより、バインディングやクロスオーバー設定など、JDFが網羅する他のさまざまな仕様に値を設定できます。出力にレイアウトを送信するときには、ダウンストリームシステムが自動化の情報および情報目的の情報を使用できるように、レイアウトのJDF情報を含めるオプションが用意されています。また、ジョブジャケットの使用は拡張可能であるため、JDF互換システムの開発者は、ジョブジャケットアップストリームをレイアウト担当デザイナーに渡す前に、自身の仕様に固有の設定をジョブジャケットに埋め込むことができます。これらの設定は、その後ジョブジャケットファイルに保存され、XTensionsソフトウェア、JDF対応アプリケーション、その画のシステムがこの設定を使用して、非常に多様な処理を自動化および効率化します。
また、ジョブジャケットは、ワークグループ内での共同作業に役立つこともあります。仕様の同一セットを共有するレイアウトで作業している数人のレイアウト担当デザイナーは、自身のプロジェクトを共有ジョブジャケットファイルにリンク付け、1人のレイアウト担当デザイナーがスタイルシートなどに変更を加えた場合、他のレイアウト担当デザイナーのレイアウトにも同じ変更内容が自動的に伝わるようにできます。