UDA/VDA文字を使用するプロジェクトのマッピング
8.0以前のQuarkXPress中国語版で作成されたプロジェクトを開くと、QuarkXPressで自動的にすべてのUDA/VDA文字がハイライトされ、それらの文字が正しい字形で表示されているかどうか確認する必要があることを示します。環境設定ダイアログボックス(QuarkXPress/編集 > 環境設定)のフォントペインでフォントメーカーによって定義された繁体字の文字範囲に入っている文字をハイライトするチェックボックスをオフにすると、このハイライトを無効にできます。
プロジェクトでハイライトされた字形が正しく表示されていない場合、マッピングテーブルを使用してそのプロジェクトの文字をUnicodeへマッピングする必要があります。マッピングテーブルはテキストファイルの一種で、Unicodeへの特殊なエンコード方法を使用するテキストの変換方法をQuarkXPressに通知します。各マッピングテーブルには、エンコード固有のコードポイントと対応するUnicodeコードポイントのリストが含まれています。
8.0以前のプロジェクトで、たとえばHong Kong Big5エンコードを使用することがわかっている場合、QuarkXPress 8.0以降でプロジェクトを初めて開いたときにHong Kong Big5のマッピングテーブルを使用してその文字をUnicodeに変換できます。QuarkXPressにはこのようなマッピングテーブルがいくつか収録されています。これらのマッピングテーブルのいずれかを使用するには、まず”CustomMappingTables”フォルダへ移動します。
- Mac OS: [ドライブ]:Users:[ユーザー名]:Library:Preferences:Quark:QuarkXPress:CustomMappingTables
- Windows: [ドライブ]:\Documents and Settings\[ユーザー名]\Application Data\Quark\QuarkXPress\CustomMappingTables
このフォルダ内には、下記のマッピングテーブルファイルがあります。
- chinsimpmac.txt:Mac OSの中国語(簡体字)エンコードを使用するレガシーファイルに使用します。
- chintradbig5.txt:中国語(繁体字)エンコードを使用するレガシーファイルに使用します。
- japanesemac.txt:Mac OSの日本語エンコードを使用するレガシーファイルに使用します。
- japanesewin.txt:Windowsの日本語エンコードを使用するレガシーファイルに使用します。
- koreanmac.txt:Mac OSの韓国語エンコードを使用するレガシーファイルに使用します。
- koreanwin.txt:Windowsの韓国語エンコードを使用するレガシーファイルに使用します。
インストールすると、これらのマッピングテーブルにカスタムマッピングの作成手順が追加されますが、実際のマッピングは含まれません。特殊なマッピングを使用するには、これらのファイルのいずれかを、特殊なエンコードのマッピングを含むファイルに置き換える必要があります。これらのファイルは(”CustomMappingTables”フォルダ以下の)”LegacyMappingTables”フォルダ内にあります。
- 香港(広東)語:Hong Kong Big5文字をUnicodeにマッピングする”chintradbig5.txt”ファイルが含まれています。
- 韓国語:Mac OSのハングルをUnicodeにマッピングする”koreanmac.txt”ファイルが含まれています。
- 台湾(北京)語:Taiwan Big5文字をUnicodeにマッピングする”chintradbig5.txt”ファイルが含まれています。
たとえば、Hong Kong Big5エンコードを使用する8.0以前のプロジェクトがある場合、LegacyMappingTables/Hong Kongフォルダから”CustomMappingTables”フォルダへ”chintradbig5.txt”フォルダをコピーし、既存の”chintradbig5.txt”ファイルを置き換えます(元の”chintradbig5.txt”ファイルのコピーを別の場所に保存することもできます)。その後QuarkXPressを終了してから再起動し、プロジェクトを開きます。プロジェクトを開くと、QuarkXPressで香港(広東)語固有のマッピングテーブルを使用してプロジェクトのBig5テキストがUnicodeに変換されます。