ブックの使用

複数ドキュメントで構成される出版物は、管理が難しいものです。関連するドキュメントは相互に近い場所に保存しておく必要がありますが、あくまで別個のものです。このような場合にブックが役立ちます。

ブックとは、チャプターと呼ばれる個々のドキュメントへのリンクを含んだウィンドウとして表示されるQuarkXPressファイルです。ブックにチャプターが追加されると、ブックパレットを介してチャプターを開いたり、閉じたり、トラッキングしたりできます。QuarkXPressでは、ブックのチャプターで使用されるスタイルシートや他の仕様を同期し、ブックパレットからチャプターを印刷し、チャプター間にまたがるページ番号を自動的に更新したりできます。

QuarkXPressでは、同時に最大25までのブックを開くことができます。また、同時に複数のユーザーでブックを開くことができるので、ワークグループのメンバーは、異なるチャプターにアクセスできるのです。ブックを閉じるかQuarkXPressを終了するまで、ブックは開いた状態のままになります。ブックパレットを閉じるかQuarkXPressを終了するときに、ブックに加えられた変更が保存されます。

チャプターを追加したり、並べ替えたりしたブックへの変更内容は、ブックを閉じたとき、またはQuarkXPressを終了したときに自動的に保存されます。チャプターを開いて編集する場合、チャプタードキュメントは、スタンドアロンQuarkXPressプロジェクトと同様に、ファイルメニューの保存コマンドを使用して保存する必要があります。

注: たとえば、ワークグループのメンバーが、ブックのチャプターを開いたり並べ替えたりしてブックへの変更を行うと、ブックが更新されて、その変更内容が反映されます。強制的に更新するには、ブックパレットの任意の場所をクリックします。

ブックの使用