環境設定 – レイアウト – 段落
さまざまな段落レベルの設定を制御するには、環境設定ダイアログボックス(QuarkXPress/編集メニュー)の段落ペインを使用します。
行間隔を自動的に設定するには、行送りの自動設定機能を使用します。段落設定ダイアログボックス(スタイル > 行送り)の行送りフィールドに「auto」または「0」を入力すると、この設定を段落に適用できます。行送りが絶対的な設定になっている段落(すべての行で行間隔が等しい段落)とは異なり、行送りが自動設定されている段落の場合、フォントやフォントサイズが同じ段落内で混在している場合、行間隔の異なる行が含まれている場合があります。
行送りの自動設定では、行送りの基本値から始まります。この基本値は、自動設定の行送りの行とその上の行で使用するフォントに組み込まれたアセントおよびディセントの値を検証することにより、QuarkXPressが計算します。ただし、ユーザーが指定するテキストサイズ(スタイル > サイズ)の場合、行送りの基本値を決定するときの最大要素となります。最後に、行送りの自動設定フィールドでユーザーが指定した値を行送りの基本値に追加すると、行送りの合計値に到達します。
行送りの自動設定をパーセントで指定するには、0%から100%までの値を1%刻みで入力します。この値により、2つのテキスト行間の行送りの値が下記のとおり決まります。上の行の最大フォントサイズに割合の値をかけます。その結果を、2行間の行送りの自動設定の基本値に追加します。フォントのデザインによってはこの処理が複雑になる場合もありますが、その例を簡単に示します。10ポイントのテキストで、スタイル設定を一貫して「標準」フォントにし、行送りの自動設定を20%に設定した場合、行送りは12ポイントとなります(10pt + [10ptの20%] = 12pt)。行送りの自動設定を増分値で指定するには、値の前にプラス記号(+)またはマイナス記号(-)を付けて入力します。範囲は-63ポイントから+63ポイントまでで、単位は任意です。「+5」と入力すると、5ポイントの行送りが行送りの自動設定の基本値に追加されます。「+5 mm」と入力すると、5ミリメートル追加されます。
列またはボックスで障害物の直下にあるテキスト行の配置を制御するには、行送り値の保持チェックボックスをオンにします。行送り値の保持チェックボックスをオンにすると、行のベースラインが適用された行送り値に従って配置されます。行送り値の保持チェックボックスをオフにすると、行のアセントが障害物または適用した回り込み値(アイテム > 回り込み)の下にきます。
グリッド固定のベース領域で、下記の操作を行ってください。
- 文字のアセンダーおよびディセンダーに応じてテキストをグリッドに対して固定するには、アセントおよびディセントをクリックします。
- 文字の仮想ボディのサイズに応じてグリッドにテキストを固定するには、フォントサイズ(仮想ボディ)をクリックします。
例外ハイフン辞書で対応する見出し語が見つからない場合に、QuarkXPressが段落の自動ハイフネーションに使用する方法を指定するには、自動ハイフンリスト言語ごとに、自動ハイフン領域の方法ドロップダウンメニューを使用します。ここで選択する設定は、自動ハイフン(編集 > H&J)が有効な段落のみに影響します。
- バージョン3.1以前のQuarkXPressに組み込まれているアルゴリズムを使用してハイフネーションを実行するには、標準チェックボックスをオンにします。バージョン3.1以前のQuarkXPressで作成されたドキュメントをバージョン3.1以降で開くと、デフォルトで標準チェックボックスがオンになっています。
- バージョン3.1以降のQuarkXPressに組み込まれているアルゴリズムを使用してハイフネーションを実行するには、拡張チェックボックスをオンにします。
- Extended 2では、拡張と同じアルゴリズムが使用されますが、そのアルゴリズムを使用する前に標準のハイフネーション辞書をチェックします。Extended 2では、Dieckmannの例外リソースとアルゴリズムをハイフネーションに使用します。このオプションはQuarkXPress 4.11 ドイツ語(新正書法)版から導入されたもので、最近のバージョンでは他の言語にも導入が拡大されています。このオプションを母言語で使用可能な場合、これがQuarkXPressで作成されたプロジェクトのデフォルト方式となります。