サポートされる画像ファイルの種類
ファイルの種類は、画像情報のフォーマット方法を表します。QuarkXPressでサポートされるファイルフォーマットのリストを以下に挙げます。
- Adobe Illustrator(AI):Adobe Illustrator用ネイティブファイルフォーマットです。取り込まれたAdobe Illustrator 9ファイルは、取り込まれたPDFファイルと機能的に同等です。Adobe Illustrator 8ファイルを取り込むと、ファイルに含まれるあらゆるEPSデータが取り込まれます。バージョン7以前で保存されたAdobe Illustratorファイルは取り込めません。
- BMP(ビットマップ):Microsoft Windowsプラットフォームで最もよく使用されるラスターイメージファイルです。
- DCS 2.0(Desktop Color Separations):スポット版とマスター画像同様、プロセス版(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)を含めることのできる単一ファイルとして保存されるEPSファイルです。DCS 2.0ファイルは事前に分版されているため、標準EPSよりも速く印刷されます。マスター画像はコンポジット印刷に使用されます。DCS 2.0ファイルには、ビットマップとオブジェクト指向情報を含められます。DCS 2.0フォーマットでは、ビットマップ、スポット、およびCMYKカラーモデルがサポートされます。「5ファイルフォーマット」とも呼ばれるDCS 1.0には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの版ファイル、およびマスターファイルの5個の独立したファイルが含まれます。
- EPS(Encapsulated PostScript):ラスター情報とベクトル情報の両方をサポートする、一般的に使用されているファイルフォーマットです。一部のEPSファイルにはプレビューがありません。プレビューがないEPSファイルを取り込むと、画像ボックスに「ポストスクリプト画像」とァイル名が表示されます。ただし、PostScript出力デバイスに画像を送信すると、画像は出力されます。プレビューを表示するには、環境設定ダイアログボックス(編集メニュー)のプレビュードロップダウンメニューから作成を選択し、イメージを再度取り込みます。
- GIF(Graphic Interchange Format):8ビットインデックスカラー、透明度、およびアニメーションをサポートするビットマップファイルフォーマットです。
- JPEG(Joint Photographic Experts Group):非可逆圧縮フォーマットです。非可逆圧縮とは、データ損失と品質の劣化を招くことがある手法です。非可逆圧縮では通常、可逆圧縮と比較してファイルサイズが小さくなります。
- PDF(Portable Document Format):ファイル転送を容易にするためにAdobe Systems, Inc.が開発した独自のフォーマットです。バージョン1.7までのPDFファイルをQuarkXPressに取り込むことができます。
- PICT:元となるQuickDraw描画ルーチンをベースにしたMac OSフォーマットです。PICTにはビットマップ情報とオブジェクト指向情報が含まれます。
- PNG(Portable Network Graphics):可逆圧縮や非可逆圧縮で、インデックスカラーと連続トーンカラーの両方をサポートするビットマップファイルフォーマットです。
- PSD(Photoshop Document):Adobe Systems, Inc.が開発した独自のファイルフォーマットです。.psd拡張子はAdobe Photoshopファイルのデフォルトの拡張子です。
- SWF:アニメーションで使用される、Adobe Systems, Inc.が開発した独自のベクトル画像ファイルフォーマットです。
- TIFF(Tagged Image File Format):ソースアプリケーションが可逆圧縮をサポートしている場合に、可逆圧縮を利用できるファイルフォーマットです。TIFFはビットマップとオブジェクト指向情報を含み、ビットマップ、グレイスケール、RGB、CMYK、およびインデックスカラーモデルをサポートできます。このフォーマットには、OPIコメントと同様に、埋め込みパスとアルファチャンネルを含めることができます。
- WMF(Windows Metafile):ビットマップとオブジェクト指向情報の両方を含めることができるWindowsファイルフォーマットです。Windowsメタファイル画像をMac OS上のQuarkXPressに取り込むと、PICTに変換されます。
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