画像効果:調整
調整機能により、画像全体でピクセルを解析し、それらのピクセルを別の値にマッピングします。他のアプリケーションの調整または効果機能を使い慣れていれば、QuarkXPressの調整用コントロールも違和感なく使用できます。
- イメージが明るすぎるか暗すぎる場合には、レベル効果を使用して、ハイライトを明るくし、シャドウを抑制し、中間調を個別に調整できます。
- 画像を明るくしたり暗くしたりするには、トーンカーブ効果を使用して、きめ細かにトーンを調整できます。調整する設定をシャドウ、ハイライト、および中間調に限定せずに、0%~100%(CMYKおよびグレイスケールの場合)または0~255(RGBの場合)の範囲で任意のポイントを調整できます。このツールを使用してきめ細かな調整を行うには、レベル効果を使用する場合よりも多くの経験と知識が必要とされます。
- 画像のトーン範囲に単純な変更を加えるには、明るさ/コントラスト効果を使用して、個別のチャンネルごとではなく、すべてのピクセルのトーンレベルを調整できます。
- カラーバランス効果を使用して、不要なカラーキャストを消去したり、過飽和または飽和不足のカラーを補正したりします。この効果により、一般化されたカラー補正において、画像のカラーの全体的な配合状態が変化します。
- 色相/彩度効果は、色あせたり色調がぼやけたりした画像の全体的なカラー強度と光を調整するために使用しますが、通常は特殊効果として使用します。画像の現在の色相(カラーキャスト)、彩度(強度)、および明るさ(白の光の程度)は、デフォルトによりゼロとして表現されます。
- 特定のカラーを補正する場合に従来のプリンタの手法を模倣するには、カラーの選択効果を使用できます。この効果により、プロセスカラーの量が画像の原色ごとに増量または減量されます。たとえば、りんごの色の紫が強すぎる場合は、赤に影響する領域からシアンを取り出すことができます。
- 表示画面の画像(ウェブレイアウト)の場合は、ガンマ補正効果を使用して白点を調整できます。白点を調整することにより、表示画面の画像の明度を制御します。ガンマ補正ダイアログボックスを使用するには、ガンマフィールドに新しい値を入力するか、またはスライダをドラッグすることによって、中間調を調整します。値を高くすると、全体的に暗めの画像が得られます。
注: ガンマ値を変更することによって画像表示をある程度調整できますが、WindowsとMac OSの違いによる問題が残ります。Windowsでは、Mac OSの場合(1.8)よりも高めのガンマ値(2.2)を使用して表示するため、同じ画像でもWindows上では暗くなります。
- 彩度を下げる効果では、各ピクセルのカラーモードと明るさ値が保たれたまま、カラー画像が白黒画像に変換されます。たとえば、RGB画像の各ピクセルに同じレベルの赤、緑、および青の値を割り当て、画像がグレイスケールで表示されるようにします。
- 反転効果では、画像の各チャンネルのグレイ値が反転されます。この効果は、1ビット、グレイスケール、およびRGB画像に向いています。CMYK画像には黒チャンネルが含まれているため、この効果はCMYK画像には向いていません。黒チャンネルを反転すると、通常、ほぼ黒、またはほぼ白の画像になります。
- 限界効果では、グレイを使用することなく、カラー画像が白黒画像に変換されます。限界フィールドに値を入力するか、またはスライダをドラッグします。限界値より明るいすべてのピクセルは白に変換され、限界値より暗いピクセルは黒に変換されます。
- ポスタリゼーション効果では、画像の各チャンネルのトーンレベルが変更され、効果が生み出されます。ポスタリゼーションダイアログボックスを使用するには、レベルフィールドに新しい値を入力するか、またはスライダをドラッグします。たとえば、RGBイメージで5つのトーンレベルを選択すると15種類のカラーが表示されます(3原色ごとに5レベル)。
- ネガ効果は、CMYK画像の明度と色相を反転します。CMYK画像には黒チャンネルが含まれているため、反転効果よりも、ネガ効果の方がCMYK画像に向いています。黒チャンネルを反転すると、通常、ほぼ黒、またはほぼ白の画像になります。別のカラーモードで画像を書き出す場合(ファイル > 画像の
保存)、ネガ効果は適用されません。
親トピック: 画像効果の使用